クマ、たるみの基礎知識
健康を取り戻す目的の医療なら、美容外科でも健康保険は使える
「やりたいけど、美容整形って高いのよね」
「健康保険が使えればいいけど、自費なのよね」
「後から追加料金を取られないかしら。手術中にオーダーしたから」
若い女性にとってはたしかに高いかもしれません。お金をためてから、などと悠長なことをいっていると、チャンスを逃してしまかもしれません。でも、ローンもあるので、美しさを先に手に入れ、その後にお金を支払ってもよいじゃないですか。
あなたにとっての美容外科を受けるチャンスはそう多くはありません。思い立ったときが一番必要なのかもしれません。
美容整形は自費診療であり、健康保険の適用外
美容外科手術は自由診療ですから、健康保険は使えません。でも、「相場」というものはあります。どのクリニックでも料金表があるので、費用が適切であるかを前もって調べることができます。カウセリングのときにいくつかの手術をいっしょに行うことを了解しているときには、その個々の金額が加算されます。手術中に予定していなかった手術はしませんし、たとえしたとしても追加料金を請求されることはありません。
たとえば、額にボトックスを注入するという施術を行ったとき、予定の分量を使わないことがあります。逆に足りないこともあります。でも、料金はきれいに仕上がったときの価格を想定していますから、どちらであっても料金に変更はありません。
ただし、術後のアフターケアの料金が含まれているかどうかは、クリニックによって違いがあるので、よく確かめてください。大方は術後のケアについてもカウンセリングのときにおおよその目安がつくので、アフターケアも想定してあるものですが、なかには別料金と明記しているところもあるので、確かめておきましょう。
料金によるトラブルは厄介なものですから、しっかりとカウンセリングのときに確かめておいてください。
健康に異常があれば健康保険の適用に
美容整形の健康保険が適用しないのは、治療する部位が病気ではないからです。身体機能を何ひとつ阻害していない部位を、より美しくするために行うのであり、健康にはかかわりのないことだからです。
たとえば、目瞼下垂のように、まぶたがたるんだことにより、目が塞がってしまい、視力を著しく阻害している場合には健康保険の適用になります。そうした場合には本来は形成外科の分野ですから、健康保険の適用になります。美容整形はあくまでも健康上、支障のない部位を美しくなるために医療行為を行うもの。まぶたがたるんだとしても、健康上問題がなければ、美容を求めてのことと解釈されるので、健康保険は使えません。
自由診療の価格は施設側で自由に設定できる?
治療費の金額は、部位によって違うのは当然ですが、クリニックによってもまったく違うことがあります。術式が違うかもしれないし、何よりも自由診療では料金はクリニック側で自由に設定できるからです。そのため、知名度や地の利などによって同じ手術でも高いところ、安いところが出てきます。自分の受けようしている手術の妥当な価格がわからないときには、インターネットなどを駆使して、多くのクリニックの料金表をみてみましょう。おおよその判断はできます。でも、金額はひとつの目安に過ぎず、常識的価格よりも安いところは危険でもあると心得たほうがよいともいえます。金額如何よりも、あくまでも高度なテクニックをもち、しっかりした治療をしてくれるかどうかで選ぶべき。自分が考えている予算をオーバーしている場合には、貯めてから実行するか、クレジットを利用するかなど、選択肢はいくつもあります。どちらでも自分の都合のよいほうでかまいませんが、どうせきれいになるなら、早くきれいになってトクしたほうが得策。美容整形を受けたいと真剣に思うということは、何かの理由があってのことです。その理由に正直に向かいあうべきなのかもしれません。